高速にはそれほど乗らず、「都内(池袋や新宿あたり)」「田舎の栄えているところ」「田舎」「峠道」など、さまざまな下道を運転しています。
で、年間の走行距離は3万キロ近く。
車に乗っているほうではないでしょうか。
その経験からわかったことです。
■結論1
「都内や栄えている田舎の下道で、すこしでも混雑している箇所がある場合は、
速度は関係なく、車線の選びかたで到着時間が変わる。ただ、
それほど大きく時間短縮できない(とはいえ、車線選びで失敗するとものすごく遅くなることもある)。車線選びで時間を短縮する場合はリスクを伴う」
→飛ばしても危険なだけ! 到着時間に大きく影響を及ぼす箇所(車線)を把握しておくことこそが重要!
■結論1の解説「すこしでも混雑している場合、速度は関係なく」の部分
どれだけ飛ばしても、結局、先の混雑しているところでつまって、遅く走っている車に追いつかれます。
また混雑がなくても、かならず信号にかかるので、それほどの時間短縮にはなりません。
(例)飛ばす車(時速65キロ)と、ゆっくり走る車(時速50キロ)を比較すると時速15キロしか差がないうえに、かならず信号にかかるので、それほど到着時間は変わりません(かんたんに言えば、時速65キロの車は、時速50キロの車よりも、信号に早く着いて待ち時間が長くなるだけ)。
■結論1の解説「車線の選びかたで到着時間が変わる」の部分
都内の池袋や新宿付近では、二車線の右車線は混んでいるのに、左車線は路駐、自転車、バイク、路面バスを警戒してか、空いていることが多いです。
この場合、左車線をいけば、若干、到着時間がはやくなりますが、「若干」。
前述したとおり、信号にかかって、それほど時間短縮になりませんし、先で混んでいれば、遅く走っている車に追いつかれることも多いです。
大きく到着時間が変わるのは「混雑に理由がある」場合。「直進したくて、右車線の列に並んでいた。しかし、実のところ、ほかの車は右折待ち」のようなときは、ものすごく時間をとられます。
よって、
車線選び、そのなかで、到着時間に大きな影響を及ぼす箇所を把握することが重要というわけです。
■結論1の解説「ただ、それほど大きく短縮できない(とはいえ、車線選びで失敗するとものすごく遅くなることもある)」の部分
いくら頑張っても1〜3割くらいしか時間はカットできません(例:ふつうに走って60分かかるところだと、頑張って時間を短縮しても、42〜54分はかかってしまう)。
※3割カットはよほどのことがないと難しいと思います。
「いやいや、ものすごい渋滞だったから!」と思うかもしれませんが、実際に時間を計ればよくわかりますが、30分ほど渋滞にかかっていたと感じたところでも、実のところ、10分しか待っていなかったということもよくあります。
また、車線選びで失敗すると時間をとられることがあるというところは前述したとおりです。
■結論1の解説「車線選びで時間を短縮する場合はリスクを伴うこともある」の部分
特に平日は、わたしのようにあちこち運転するひとは少なく、通勤、買い物、仕事などで、そのあたりをよく運転するひとたちばかりです。
すなわち、
「この車線は混む」など、熟知しているひとが多いということですね。
にもかかわらず「左車線だけが空いている」のような場合、その先に何かあるということに、他なりません。
具体的には――。
「左車線だけが空いている → 左車線を突き進む → 左折専用のレーンになる → 右車線に割り込まなければならない」
ほかにも――。
「左車線だけが空いている → 左車線を突き進む → 路駐、自転車がたびたびある → いちいち、右車線に割り込まなければならない」
割り込みには、常に「危険」が伴います。※たとえば、夜の場合、すり抜けてくるバイクに気づかず接触してしまうリスク、ほかには器が小さなひとが「割り込ませまい」として車間を急に詰めて接触するリスクなど。
■結論2
「田舎や峠道は、信号がなくて混雑もしていないため、
速度が到着時間に影響を及ぼす」
→法定速度は守りましょう!(笑)
■結論2の解説
田舎は信号がかなり少ないですし、峠道には信号はありません。
飛ばせばば飛ばすほど、はやく着きます。
これは感覚的にも理解できるのではないでしょうか。
ただし、先に渋滞があれば、ゆっくり走っている車に追いつかれることも多いので、道が空いているとき、または、一車線でかなり遅い車が先にいない場合に限った話です。
また15分でいける目的地のように短時間で着く場合は、たとえ3割カットできても、たかだか5分ほどです。つまり、
近距離の場合は、飛ばしても大きな短縮にはつながりません。※逆をいえば、「高速道路で3時間かかる」ような場合だと、3割カットで54分も変わるのですが。
■結論3
「慢性的な渋滞があるところでの抜け道は、かならずしもはやく着くわけではない」
※これは「埼玉県の岩槻ICあたりの下道の渋滞を回避する」ことだけでしか比較したことがないので、あしからず。
→ほかの車がいかないということは、抜け道がないか、効果的ではない可能性が高い! もしくは、抜け道だと思いついていったら、とんでもない方面にいく羽目に陥ることも…。
■結論3の解説
岩槻ICのあたりの下道は慢性的に渋滞します。
抜け道がいくつかあって、すべて通って比較したことがありますが、結果は、
抜け道だと「信号」がネックとなって、素直に渋滞をがまんするほうが、はやく目的地に着くことが多かったということ。
「慢性的に渋滞する → もし効果的な抜け道があればそちらに車が流れる → しかしそういう車の流れはない」ですね。
ただし、渋滞の列が長いときは抜け道が効果的なこともあります。
あと、抜け道だと思い、ほかの車についていったら、自分とは別方面にいく車だった、ということも、よくあります。
■結論4
「長距離の場合、幹線道路ではない道(抜け道)をうまく選べば、かなり時間短縮につながる」
→ほかのドライバーが通らない道を選べばはやくなるけど……。この知識が役立つのは、ひょっとして、わたしだけ!?
■結論4の解説
群馬の山奥から帰るとき、ふつうは関越道に乗ると思いますが、特に土日の関越道は酷く渋滞します。
そういうときは、下道!
ただ、下道も酷く渋滞している箇所があります。
そこで、わたしは「ほかのドライバーが目指している場所」を考えます。
わたしとほかのドライバーはちがう場所を目指しているため、うまく道を選べば、かなり時間短縮につながるのです。
どういうことでしょうか。
たとえば――。
ほかのドライバーは、近くのショッピングモール、上尾などの栄えているところなどを目指しています。
わたしはそこを通る必要はありません。
つまり、ほかのドライバーが通りそうなところを避けるルートを選ぶと、かなりの時間短縮につながるわけですね。
これで、渋滞している高速に乗るよりも、はるかにはやく帰っています。
ちなみに、この際、カーナビをフル活用しています。
ただ、単にカーナビが示すルートをいくのではなく、たとえば「このままR17を通ると、先の桶川あたりから酷い渋滞になる(ほかのドライバーが目指しているため)。そこで、R122まで横断できる抜け道はどこだ?」と探して、その道を通るようなルートを信号待ちのときに設定しています。
■補足「はじめての道なので、どういう理由で渋滞しているのかわからないよ…」と思ったひとへ
「車線選びで到着時間が大きく変わることがある」というのは前述の通りです。
しかし、はじめての道の場合、たとえば、つぎのどちらのケースなのか判断がつかないことがあります。
<右車線にいる場合>
1.単に混んでいて先がつまっているだけ。左車線は空いているようにみえて、先では同じようにつまっている。
2.右車線は右折待ちで酷い渋滞。左車線は先も空いていて直進するなら左車線を選んだ方がいい。
この場合は、車間をあけて先を見通してみるといいと思います(先がつまっていそうならば、はやめに車間をあけて先を見通す)。
もしくは、2のケースだと信じて、すぐに左車線にいくのもいいとは思いますが……。
この場合は、後続の車やすり抜けのバイクに気をつけましょう。
<危なかった話>
先日、池袋あたりを運転していたとき、右折レーンではないふつうの道を右折で横断しようとした車が、数台先にいて、つまりそうになりました。
わたしは瞬時に判断してミラーで後ろを確認、すぐに左車線にいこうとしたら、後続車も判断がはやくて左車線にきました。危うく、ぶつかりそうになりました(ミラーを見ていたので、わたしがいくのをやめました)。
それ以外にも、経験が浅いドライバーが右車線にいて、先が詰まって完全に停車、左車線の車のスピードはのっているのに左車線にうつろうとして、危なかったというようなことも何度も見ています。注意しましょう!
■未熟なドライバーこそ読んでほしい
あおっても仕方がないところで、やたらあおってくる車、無謀運転する車と出くわすことがあります。
確かに、渋滞していない高速道路、田舎、峠道では、「速度」こそが、到着時間を短縮する唯一の方法なので、はやくいきたい気持ちはわかりますし、そういう場合、わたしは譲りますが、都内や田舎の栄えているところでは速度を出しても、あまり意味がなく危険なだけです。
「それって、意味がないんだよ」と伝えたくて記事にしてみた次第です。